アラフィフの“仕事しすぎない”日常

静かなる退職を実践するアラフィフが日々気になることを書いていきます。

【CS制度は転機へ】NPBが本格改革を議論開始。ファンは“何に”注目すべきか?

2025年のプロ野球は、長年の論点だったクライマックスシリーズ(CS)改革が、いよいよ大きな動きを見せようとしています。
NPBと12球団による実行委員会が12月1日に開催され、早ければ来季(2026年シーズン)からの制度変更も視野に議論が進んでいることが明らかになりました。

今季はセ・リーグ阪神が2位DeNAに13ゲーム差の独走優勝。
「この差で挑戦者と5~7試合だけやり直しって、どうなの?」という声がファンの間でも再燃しました。

今回の議論の焦点や、提案されている新制度の案、さらに個人の視点から「何がプロ野球にとってベストなのか」をまとめてみます。


■CS改革、いま議論されているポイントは?

NPBの中村事務局長は「方向性として確定的なものはない」と前置きしつつ、継続的に見直しを議論していると発言。議論の中心になっているのは以下の部分です。

●ファイナルステージ(リーグ優勝チーム vs 勝ち上がりチーム)の在り方

  • 現行:6試合制、1位チームに1勝アドバンテージ

  • 問題点:ゲーム差が大きすぎる場合、「1勝だけ」で優位性が薄いという指摘

ちなみに、13ゲーム差で優勝した阪神は2024年は問題なく突破しましたが、2023年には3位DeNAが下克上で日本一という事例もあり、「下克上のドラマ性」か「リーグ戦の価値」かのバランスが常に議論されています。


■議論されている具体案

球団から出ている案の一部は以下の通り。

●(案1)2位・3位は5勝で突破(現在は4勝)

→ 優勝チームの優位性を強め、リーグ戦の価値を担保。

●(案2)10ゲーム差以上なら、1位チームのアドバンテージを2勝に

→ 長期間の独走が正当に評価される仕組み。

●(案3)借金チーム(勝率5割未満)の扱いをどうするか

→ これまで借金でCSに入ったのは7例(全てセ3位)
日本シリーズ進出例はゼロ
現状では「参加制限案」は出ていないものの、議論は続く模様。


■スポーツ紙デスクによる“3つの提案”

紹介されていた3案は非常に興味深いので、ポイントを要約します。

① 10ゲーム差以上ならアドバンテージ+1

→ つまり優勝チームは2勝持ちで開始。
これまで10ゲーム差以上の独走優勝は延べ13例。その中で日本シリーズに行けなかったのは2017年広島の一例だけという点も背景に。

② 借金チームがCSに来る場合はさらにアドバンテージ+1

→ 借金チームとは3勝差で開始。
考え方としては「どうしてもステージ制は残したいが、勝率が悪いチームに有利すぎるのも困る」というバランス案。

③ ファーストステージのリーグ枠を撤廃

  • セ2位 vs パ3位

  • パ2位 vs セ3位
    といった組み合わせや、単純に勝率順で再構成する案。
    この場合、同一リーグ同士が日本シリーズで対戦する可能性も生まれるという大胆設計。


■個人的に“アリ”だと思う案はどれか

●ゲーム差に応じたアドバンテージ増加は、もっと議論されるべき

特に10ゲーム差以上は「ほぼ優勝確定ペース」を長期維持した証。
1勝(=短期戦の1試合)でその価値が補えるかというと、個人的にはやや足りない。

→ +2勝は現実的な落としどころだと思います。

●借金チームの扱いは慎重にしたい

「借金だけどCS進出→日本一」は、現行でも起きていないとはいえ、制度上の“ザル感”が出てしまう可能性はある。

→ 借金チーム相手のアドバンテージ増は、リーグ戦を重視する方向に合致。

●ファーストSのリーグ枠撤廃案は面白いが賛否が割れそう

話題性は抜群。
ただし日本シリーズが同一リーグ対決になると、歴史的意味合いが薄れる懸念も。
現実性は低めかもしれませんが、イベント性としてはとても魅力的。


■まとめ:2025年、プロ野球は“制度改革の年”に?

今回の議論は、

  • 興行としての魅力

  • リーグ戦143試合の価値

  • CSのドラマ性
    この3つのバランスをどう取るか、という永遠のテーマに踏み込んだもの。

今後、

  • 今月の「事業推進委員会」で具体案まとめ

  • 来年1月の理事会で本格協議

  • 年度内に結論が出れば来季から適用の可能性

と、大きく進む可能性があります。

CS改革は、プロ野球全体の魅力をどう高めるかの試金石。
ファンが置いていかれる議論にはしてほしくないし、逆に「もっとプロ野球を面白くする」きっかけにもなり得ます。

今後の続報に注目です!